【映画】 朝井リョウ原作『何者』「弱さ」を受け入れるということ
どうも、まがおです。
今回は「何者」について書いていきます。
本作は「桐島、部活やめるってよ」の原作者である朝井リョウ原作の映画化。
就職活動を通して描かれる登場人物たちの姿が胸に突き刺さる内容でした。ですが、最終的には背中を押される物語になっています。
あらすじ
就職活動の対策のため集まった5人の大学生。就職活動を行っていく中で彼らの関係性や自意識が浮き彫りになっていくさまを描く。その中で、自分が「何者」であるかを模索していく。
就職活動を通して描かれる自分の「弱さ」
本作は就職活動というイベントを通して、大学生たちの姿が描かれていきます。
そして、就活を通して描かれる登場人物たちの「弱さ」が非常に印象的。
登場人物たちの「弱さ」は、就職面接での言動やSNS上のつぶやきなどで少しづつ浮き彫りになっていきます。
この「弱さ」が誰しも経験したことのある「あるある」で、その姿を通して自分を垣間見ているような気分になります。
例えば、就職面接にあえてラフな格好で参加。そして会場では本を片手に意識高いアピール。
集団面接で周りの人には目もくれず、自分の功績をアピールしまくる。大した肩書もなく名刺を作成していろいろな人たちに配る。SNSで薄っぺらい言葉をポエムのようにつぶやく。などなど…
ちょっときつく言えば、「イタい」人たちが登場します。
しかし、このような「イタさ」って誰しも1度は経験あると思うんです。「自分は特別なんだ!」「俺はデキるやつなんだ」みたいな...
結果的に「イタい」彼らはなかなか内定を獲得することができません。
主人公も「弱さ」言い換えれば「イタさ」みたいなものを持っており、物語の終盤でその弱さ故にズタボロにされます。
しかし、彼らは自分の「弱さ」や「イタさ」を受けいれ、再び立ち上がっていく。そんな物語になっています。
就職活動をしている人にとってはある意味で「ホラー映画」となるかも…。